レポート
お通し研究会VSフィーバー研究会対抗戦 2011年3月18日
レポーター:北川馨
【始まり】
フィーバー研究会を発足して、はや2年半が経過した。同年代の小林知直君、宮原洋介君といった面々と始めた研究会が次第に大きくなり
、お蔭様で今では多くの関東若手強豪を中心にベテラン強豪の方も何人かフィーバー研究会のメンバーに加わって下さり、切磋琢磨による
さらなる技術の向上が期待できる。毎月1回の研究会は継続的に開催しているものの、そろそろ新しい企画を考えてみたくなった。
そんな折に個人的に親しくさせて頂いている久保田考哲さんから、お通し研究会VSフィーバー研究会の対抗戦の提案を受けた。
ちょうど長期大阪出張が終わり、仕事が落ち着いていた頃なので、2つ返事でOKさせて頂いた。
【準備】
今回はとにかく人数の調整に苦労した。フィーバー研のメンバーもそれなりの人数はすぐに集めることができたものの、お通し研の人数の
方がどうしても多くなりそうだ。結局助っ人をお願いしたり、お通し研究会のメンバーを一部移籍する形で帳尻を合わせることになった。
最終的には11人制の団体戦となったが、10人を超える団体戦はあまり例がないのではないだろうか。
【対抗戦当日】
今回は大人数ということもあり、フィーバー研究会のホームグラウンドである西池袋将棋クラブへお通し研究会の皆さまにお越し頂いた。
前日の朝日アマから流れて来られた選手も加わり、計28名!の参加となった。
簡単に開会式と選手紹介を行った後は、オーダー表の交換となった。
オーダーを考えるのは学生の時以来で少し懐かしく感じた。幹事である私は風邪気味でもあるし、今回は運営に徹することにした。
なお、人数調整の為、前田亮さんと中川慧梧君がフィーバー研究会に異動となった。
お通し研究会にはなんとプロ棋士の村田先生も参加されている。
【1回戦】
フィーバー VS お通し
大将戦 前田亮○ − 吉岡大和×
副将戦 池田将× − 栗尾軍馬○
3将戦 河崎素良○ − 工藤俊介×
4将戦 小木ポール× − 横山大樹○
5将戦 渡部壮大× − 中村真梨花○
6将戦 入江明○ − 牧野正紀×
7将戦 山田雄介× − 村田顕弘○
8将戦 植木祐斗× − 松本憲太郎○
9将戦 中川慧梧○ − 美馬和夫×
10将戦 高野智史○ − 柳谷将太×
11将戦 原司○ − 鎌村ちひろ×
おまけ 宮原洋介○ − 久保田考哲×
⇒6勝5敗でフィーバー研究会の勝ち
フィーバー研のオーダーは年齢順に並べてみた。(適当ですみません。)
8将、7将、4将と立て続けに敗れ、出だし3連敗。こちらもエース級の選手なのだが、相手もさすがに強い。苦戦を覚悟したが、
大将戦で師弟対決を前田さんが制されたあたりから流れが変わり、5勝5敗まで持ち込んだところで最後に残ったのは6将戦。
駒得から丁寧な指しまわしで入江君が勝ち切り、6勝5敗の僅差でフィーバー研の勝利となった。
【2回戦】
フィーバー VS お通し
大勝戦 原司○ − 榎木幸平×
副勝戦 高野智史○ − 久保田考哲×
3勝戦 山田雄介○ − 美馬和夫×
4勝戦 中川慧梧○ − 牧野正紀×
5勝戦 植木祐斗○ − 横山大樹×
6勝戦 入江明○ − 工藤俊介×
7勝戦 知花賢○ − 中村真梨花×
8勝戦 渡部壮大× − 栗尾軍馬○
9勝戦 宮原洋介× − 村田顕弘○
10勝戦 河崎素良○ − 松本憲太郎×
11勝戦 池田将○ − 吉岡大和×
おまけ 小木ポール○ − 鎌村ちひろ×
⇒9勝2敗でフィーバー研究会の勝ち
昼食休憩を挟んで2回戦。前田さん、ポールに休憩していただき、宮原君と知花君を投入。オーダーは若い順に変更してみた。
まず中川君、植木君が牧野さん、横山君にそれぞれ快勝。流れを掴んだフィーバー研が9勝2敗の快勝となった。
今考えるとオーダー表交換時点で若干作戦勝ちだったのかもしれない。
【3回戦】
フィーバー VS お通し
大勝戦 池田将○ − 柳谷将太×
副勝戦 入江明× − 栗尾軍馬○
3勝戦 植木祐斗○ − 工藤俊介×
4勝戦 河崎素良○ − 横山大樹×
5勝戦 高野智史○ − 松本憲太郎×
6勝戦 知花賢○ − 鎌村ちひろ×
7勝戦 原司○ − 美馬和夫×
8勝戦 前田亮× − 村田顕弘○
9勝戦 宮原洋介× − 吉岡大和○
10勝戦 山田雄介○ − 中村真梨花×
11勝戦 渡部壮大× − 榎木幸平○
おまけ 中川慧梧○ − 牧野正紀×
⇒7勝4敗でフィーバー研究会の勝ち
最終戦。中川君と前田さんを交代し、オーダーは50音順とした。
力のこもった熱戦が多く、特選譜にもたくさんアップしたかったのだが時間の関係で棋譜を残せたのは4勝戦と6勝戦のみ。
特に6勝戦は大熱戦で鎌村さんにも勝機はあったようだが、知花君が腕力でねじふせてしまった。さすが現役奨励会員である。
結果的にフィーバー研の3連勝となったが、接戦の対局も多く、逆の結果も十分にあリ得たと思う。
【全勝者】
栗尾軍馬(お通し研究会)
村田顕弘(お通し研究会)
河崎素良(フィーバー研究会)
高野智史(フィーバー研究会)
原司(フィーバー研究会)
対抗戦終了後の懇親会でも皆さん楽しんでいただけたようだった。やはり共通の趣味を持つ仲間との交流は楽しいものである。
お通し研究会との対抗戦は今後も継続していきたいと考えている。
お通し研究会の皆様には、この場を借りて心よりお礼を申し上げたい。
有難うございました!
記 北川馨(フィーバー研究会幹事)
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